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2011-11-23(Wed)

ビクター カナル型イヤホン:HA-FXT90 レビュー

 今回はいつもと違って、レビュー調で文章を書いてみました。なお私はその道のプロではないので、もしかしたら間違っていることを書いてしまっているかもしれませんが、それは許してください。(気が付いたらご指摘いただければありがたいです。)
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 外出時のちょっとした空き時間に音楽を聴くためにイヤホンを購入した。今回選択したのは、ビクターのHA-FXT90というカナル型イヤホンである。


<特徴>
 このイヤホンの最大の特徴は、ダイナミック型でありながら低音用と中高音用に最適化された2つのドライバがあって、各ドライバから出てくる音を空間で合成して一つの音にしているという点で、メーカーはこれをツインドライブと称している。スピーカーで言えば2way方式に相当する。ただし異なるのは、スピーカーの場合はスピーカーボックス内のLCフィルタによるネットワークで帯域分割されてスピーカーユニットに供給されるのだが、このイヤホンではそこまでは行っておらず両ドライバに同じ音が供給されるという点である。可聴帯域のLCフィルタを作ろうと思うとどうしてもLもCも大きなものが必要になってくるため、イヤホンのような小さな形状の中に入れるのは物理的にできないのではと思われる。
 低音用ドライバにはカーボン振動版、中高音用にはカーボンナノチューブを使った振動板が使われていて、このカーボンナノチューブによってクリアで伸びのある中高音を創り出しているそうだ。カーボンナノチューブは軽量で高剛性なので、たしかに高音に向いているような気がする。両ドライバとも5.8mm径だが、低音を売りにしているイヤホンでは13.5mmとかのものがあるのを考えると低音用がたった5.8mmでは心もとないところでだが、それは技術的・音質的に検討を重ねた結果こうなったと信じるしかない。


HA-FXT90 HA-FXT90 HA-FXT90



<仕様>

 再生周波数帯域 8Hz~25kHz
 出力音圧レベル 107dB/1mW
 最大許容入力 150mW
 インピーダンス 12Ω
 コード OFC 約1.2 m(Y型)、φ3.5mm 24金メッキ L型ステレオミニプラグ付
 質量 約6.8 g(コード含まず)
 付属品 シリコンイヤーピース(S,M,L) 、コードキーパー 、クリップ 、キャリングケース

○再生周波数帯域
 再生周波数帯域は8Hz~25kHzで、人間の耳で聴こえるとされる20Hz~20kHzは十分にカバーしている。ただしこれは曲者でその条件がどうなっているかである。アンプなどは通常フラットな帯域に比べて-3dB減衰したところを限界としているのに対して、スピーカーやヘッドホンの場合は必ずしも統一的な値は無いようだが、-10dBであることが多いようである。(ただし本イヤホンの場合、メーカーサイトにはこの条件の記載は見当たらないので実際には不明)。ちなみに-10dBというのはパワーにすると1/10のことなので(ちなみに-3dBは1/2)、中音域で1mWに相当する大きさで聴こえていても、上限や下限の周波数では0.1mWの大きさでしか聴こえないということである。一方この再生周波数帯域内のうねりの方が音質に与える影響ははるかに大きいので、ここの細かな数字はあくまでご参考程度と考えておいた方が良い。

○出力音圧レベルとインピーダンス
 出力音圧レベルが107dB/1mWという値は平均よりも高めだが、これはドライバの自身の効率だけではなく、
(1)ツインドライバで2つのドライバから音が出ており、それが空間で合成されるためにその分大きくなる。(仮に振幅と位相が同じならば、空間合成により音圧は3dB(=2倍)アップする(たぶん)。)
(2)インピーダンスが12Ωと低め (通常は16Ωというのが多い。インピーダンスが低い分だけ電流がたくさん流れるのでその分音圧も大きくなる。)
ということが関係しているのではないかと思われる。
 出力音圧レベルが高いと言うことは、同じボリュームの位置でも音が大きく聞こえるということなので、出力の小さなポータブル機器で聞くときにはありがたいと言えるが、一方インピーダンスが低いとヘッドホンアンプのドライブ能力に余裕が無い場合多少歪率が増加するために、このあたりが気になる方は自分で実際に試聴することをお奨めする。
 試しに直流抵抗を測定してみたところ、Lch:10.5Ω,Rch:10.7Ωだった。直流抵抗なのでインピーダンスとは異なるが、ご参考ということで。

○コード
 コードの線材にはOFC(無酸素銅線)を使っている。これは通常の銅線よりも銅の純度が高く不純物が少ないため高音質と言われているもので、あるレベル以上のオーディオ機器には標準で使われているものだ。この辺からも高音質用イヤホンとしてメーカーの力の入れ方が感じられる。



<音質>
 音質については個人差が大きく好みの問題もあるため、あくまで参考ということでお願いしたい。
 一口で言うならば、低音から高音までワイドレンジで、特に中高音側はクリアな音である。分解能も高く、今まで気が付かなかった音が聴こえてきて新たな発見をしたりする。その音が出ていることに注意して聴くと今まで気が付いていなかったイヤホンでもその音は聴こえたが、逆にそうしないと気付かなかったわけで、その意味でも本イヤホンの分解能の高さがわかる。
 ただツインドライブのせいか中高音ドライバがカーボンナノチューブのせいかわからないが、中高音のシャリシャリ感が気になる時もある。音楽によってはこれがかなり気になる時もあるが、ネットの情報ではエージングでこれが柔らかくなりシャリシャリ感も気にならなくなるという話なので、そこはそれに期待するしかない。購入前に販売店で試聴した時は気にならなかったので、たぶんたくさんの人が試聴してすでにエージングの済んだ音になっていたのだと思う。
 また中音についてはクリアではあるが、どうも薄いカーテン一枚隔てたような音に聞こえる。これはメーカーサイトに紹介されている周波数特性カーブで中音域がやや凹んでいるせいかと思われる。
 ドライバの径が小さいことで気になっていた低音だが、上にワイドレンジと書いたとおり、相応の低音は聴こえるし、それもきっちりと締まった低音である。ボンボン響くタイプではないため、人によっては低音の量感に不満を感じるかもしれないが、そういう人はそういうイヤホンを選べば良いだけの話しである。低音よりもさらに下の重低音についてはそれほど出ているようには感じられず、やはり低音用ドライバが5.8mmしかないというのがその理由かもしれない。本イヤホンの改良版が出るならば、この重低音が出るような音質にしてもらえば中高音がクリアで全体としてのレベルがさらに上がると思う。



<その他のレビュー>
○音漏れ・外音遮断性
 音漏れは自分自身では良くわからないが、カナル型としては平均的なレベルではないだろうか。電車の中ではよほど音量を上げなければ周囲に迷惑をかけることは無いのではないかと思う。
 外音遮断性については平均以上なのではないかと感じられ、徒歩や自転車に乗った状態で使うということは私にはとても怖くて出来ない。

○フィット感
 イヤーピースのサイズはS,M,Lの3種類の大きさのものが付属しており、自分にはMサイズがベストだった。試聴したときもMサイズが装着していてなかなかフィット感が良かったが、購入して少し長く付けているとちょっと大きすぎるかなという気もしないでもない。実際に長時間付けていたらもしかしたら耳が痛くなるかもしれないが、Sサイズでは全然小さすぎるので、本当にそうなった場合は純正以外のものを使わざるえない。

○コード・プラグ等
 コードの長さは1.2mなので普通の使い方をするには十分。私の場合は胸ポケットに本体を入れて使っているのだが、1.2mではとても長すぎるのでコードキーパーで長さを調節してクリップで服に留めると、ブラブラすることもなくコードの擦れ音も防げるのでこれはありがたい。
 分岐はY字タイプとなっていて、これは個人の好みの問題になってくるが、私としては首の後ろに回すタイプよりも使いやすくこちらの方が好きだ。プラグはL型なのでストレートタイプよりも耐久性がありそうにも思えるが、プラグ自身結構小さ目でコードの付け根のところを見ると若干の耐久性は不安が残る。コードはやや太めやや固めの材質で、そのせいかどうか無造作にコードをまとめても絡まりにくい。



<まとめ>
 私自身そうたくさんのイヤホンを所有しているわけではないので全体の中での位置付けについては何とも言えないが、この価格帯の中では平均以上の音質ではないかと思う。まだエージングが済んでいないので音楽によっては中高音が耳に付くこともあるが、エージングによりこれが無くなればこの価格帯ではトップクラスとなるのではないだろうか。分解能に優れた中高音と締まりのある低音を求めるユーザーにおすすめできると考える。

(とは書いていますが、個人差が大きいので、本レビューを鵜呑みにすることなく、自分の耳で聞いてから判断することをおすすめします。ちなみに同価格帯で価格.comで本イヤホンよりも明らかに高評価となっているイヤホンも試聴しましたがが、私は本イヤホンの方が高音質に感じました。)

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